今回は、開業届を電子申請した際の控え書類について解説します。
- 開業届を電子申請した場合、控えとなる書類は何か
- 控え書類の出力方法とその手順
私は2022年3月に開業届を提出し、個人事業主としてスタートしました。
開業届の提出には、電子申請サービス「freee開業」を利用し、その控えが銀行口座開設時に必要となりました。
開業届を電子申請で提出した場合の控え
電子申請を行った場合、控えとして用意するべき書類は以下の2つです。
- 送信した申請書のデータ
- 送信データが受信された通知書
通常、書面で開業届を提出する場合は、申請書のコピーに受領印が押され、これが控え書類となります。
しかし、電子申請では受領印の代わりに「受信通知」が発行されます。
送信したデータとは?
送信したデータとは、実際に提出した開業届そのものを指します。
「freee開業」を使用すれば、指示通りに入力することで簡単に開業届が作成されます。
受信通知とは?
受信通知とは、送信したデータが正常に受信されたことを知らせる通知書です。
これが控え書類としての受領印の役割を果たします。
控え書類を出力するための事前準備
控え書類を出力するために、以下のものを準備しておきましょう。
- パソコン
- スマホ
- マイナンバーカード
- マイナポータルアプリ
- 利用者証明用電子証明書のパスワード(4桁の数字)
マイナポータルログイン時に必要となるパスワードは、利用者様自身がマイナンバーカードを市区町村の窓口で受け取った際に、利用者証明用電子証明書に設定した数字4桁のパスワードのことです。
引用元:マイナポータルサイト
控え書類の出力手順
控え書類を出力する手順を画像付きで説明します。
e-Taxソフト(WEB版)へログイン
e-Taxのホームページから「e-Taxソフト(WEB版)へログインする」をクリックしてログインします。
推奨環境の確認
推奨環境チェック画面が表示されますが、問題がなければ次に進んでください。
「ログイン」をクリック
マイナンバーカードでログイン
「マイナンバーカードでログイン」を選択します。
「利用者識別番号・暗証番号をお持ちの場合」という選択肢もありますが、こちらからログインすることも可能です。
しかし、後でマイナンバーカードを使ってのログインが必要になるため、ここでは「マイナンバーカードでログイン」をクリックしてください。
マイナンバカードの読取方法を選択
ICカードリーダーライタかスマートフォンでの読み取りを選びます。
今回はスマホでの読み取り方法を選択します。
マイナポータルアプリを使用してログイン
- アプリの起動
- 2次元バーコード読み取り
- マイナンバーカードの読み取り
指示に従ってマイナンバーカードの読み取りを行います。
「送信結果・お知らせ」を開く
マイナンバーカードの読み込みが完了すると、メインメニューが表示されます。
次に、「送信結果・お知らせ」からメッセージボックスを開きます。
メッセージボックス一覧を開く
「操作に進む」をクリックします。
「個人事業の開業・廃業等届出」を選択
メッセージボックスの「個人事業の開業・廃業等届出」をクリックします。
「受信通知」を出力
受信通知が新しいウィンドウで表示されます。
この画面が、控え書類の一つである「受信通知」です。
開業届の申請書を出力
先ほど表示された受信通知画面で、「帳票表示」をクリックします。
帳票表示をクリック
出力する帳票を選択し、「帳票表示」をクリックします。
帳票イメージの表示を確認
「開業届の申請書」出力完了
申請時に送信された開業届がPDF形式で作成されます。
これで、開業届の控え書類の出力が完了です。お疲れ様でした!
開業届の控えが必要な場面
開業届の控えが必要な場面は以下の通りです。
- 屋号入りの銀行口座を開設するとき
- 事業用のクレジットカードを作成するとき
- 事業資金の融資を受けるとき
- キャッシュレス決済を導入する場合
- 小規模企業共済に加入するとき
私の場合、楽天銀行のビジネス口座開設時に開業届の控えが必要となりました。
まとめ
- 送信した申請書のデータ
- 送信データが受信された通知書
- パソコン
- スマホ
- マイナンバーカード
- マイナポータルアプリ
- 利用者証明用電子証明書パスワード
開業届の控えは個人事業主であることを証明する大切な書類となるため、しっかり保管しておきましょう。
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